デザインのコツ エコバッグのあれこれ Q and A

オリジナルエコバッグの色とイメージ

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こんにちは!エコバッグハウスです。

みなさんはエコバッグの色や印刷色は何を基準に選ばれてますでしょうか?

また、その色のイメージや効果について考えたことがあるでしょうか?

例えばオリジナルのエコバッグなどのノベルティを製作する場合、企業などで、ブランドカラーやロゴカラーなどが決まっていれば簡単で、その決まりごとにそって決めていけば、まず間違いないでしょう。

しかし、一から決めていくとなると、けっこう大変な作業で、『本体は何色にしようか?』『プリントは何色がいいだろうか?』『この色はイメージと合っているだろうか?』…などなど、色について悩んだ経験のある方も多いと思います。

お客様からいただくお問い合わせのなかにも、『何色がいいだろう?』といったご相談や、『インパクトのある色で!』などの抽象的なオーダーなども多くあります。

そういった場合は、何パターンかご提案させていただき、選んでいただいていますが、実は商品のカラーには、けっこう重要な役割があります。

そこで今回はそんなときのために色の持つイメージや効果について考えたいと思います。

 

 

色とは?

色の重要性

人のもつ代表的な感覚には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つがあります。
この5つの感覚の総称が『五感』です。

この五感の中で、一番重要な役割を果たしているのが視覚で、一般的には、実に87%の情報を視覚から得ていると考えられています。

ちなみにそのほかの感覚については、聴覚が7%、嗅覚2%、味覚が1%、触覚が3%となっています。

このように絶大な情報量をもつ『視覚』の中には、色(Collar)・形(Forme)・素材感(Texture)があり、その中でも、『色』の影響力は55%にもおよぶそうです。

このことから、色は人の感覚の半分近くを占めているといえるでしょう。

企業などで、ブランドカラーやロゴカラーなど細かく決められている理由もわかる気がします。

どうでしょう?
みなさんも色のもつ重要性が分かってきたのではないでしょうか。

色とは?

Googleで『色とは』と検索すると、

いろ【色】
光によって目にうつる、物の感じの一つ。
物に当たった光のうち、吸収されずに反射したものを人の目が受ける時、波長の違いで赤・黄・青・緑・紫などさまざまの、物の色として感ずる。
色彩。

(Google検索より:20018年3月31日現在)

と説明されています。

色の見えるしくみ

もう少しふみこんで、『色の見えるしくみ』について探してみると、

色の見えるしくみ

真っ暗な世界、光のない空間では何も見えません。

夜になると、車の色や道を歩いている人が見にくくなる事からも分かります。
つまり、私たちがモノやその色を見るためには光が欠かせないのです。

光源からの光(太陽や蛍光灯の光など)が物体を照らすと、
物体の表面ではその光の一部を吸収し残りを反射します。

反射された光が私たちの目に入ると、それが情報として脳に伝わります。

脳がその情報を受け取ると、はじめて私たちは「モノを見た」と感じるのです。

私たちがモノや色を見るために必要な光は、380~780nm(ナノメートル・10億分の1メートル)という範囲の電磁波である事がわかっています。

この光は、性質の違いによって、大まかに短波長、中波長、長波長の3つにわける事ができます。

私たちは、短波長が多い光を見た時に「青い」と感じ、中波長が多いと「緑」を、長波長が多いと「赤」を感じます。

例えば光がリンゴにあたると、リンゴの表面では短波長(青)の光と中波長(緑)の光が吸収され、長波長(赤)の光が多く反射されます。

この長波長(赤)の多い光が目にとどくことで、私たちは目の前にあるリンゴが「赤い」と感じるのです。

(日本色研事業株式会社 Home Pageより)

少し難しいところもありますが、『色の見えるしくみ』について、かなり分かりやすく説明されていると思います。

 

色の三原色

色の三原色には、『色光の三原色』と『色材の三原色』があります。

色光の三原色は、光の波長のかけあわせで色を再現しますので、『色光』といわれ、
色材の三原色は、インクなどの材料のかけあわせで色を再現しますので、『色材』といわれています。

『色光の三原色』

『色の見えるしくみ』の説明でもあったように、長波長(赤)、中波長(緑)、短波長(青)、この3つの反射で、人は色を感じることができます。

長波長(赤):R(Red)、
中波長(緑):G(Green)、
短波長(青):B(Blue)で
RGBとなり、『色光の三原色』といわれています。

これは、真っ暗なところにRGBの光をかけあわせることによって明るくしていきますので、最終的にすべてを混ぜ合わせると白色になります。

このことから、加法混色(同時加法混色)といわれています。

また、RGBそれぞれのかけあわせで生じる色は、
R+G=Y(Yellow)
G+B=C(Cyan)
B+R=M(Magenta)となります。

この加法混色は、テレビやパソコンのモニター、スマホの画面など光を発して色を再現するときに使われています。


(図:日本色研事業株式会社 Home Pageより)

色材の三原色』

RGBのかけあわせで生じた
C(Cyan):シアン
M(Magenta):マゼンダ
Y(Yellow):イエロー で、
CMYとなり、『色材の三原色』といわれています。

このCMYはRGBとは逆にかけあわせることによって暗くなっていきますので、最終的にすべてを混ぜ合わせると黒色になります。

このことから、減法混色といわれます。

また、CMYそれぞれのかけあわせで生じる色は、
C+M=B
M+Y=R
Y+C=Gなります。
なんだか不思議ですね。

この減法混色は、カラー印刷やカラーフィルム、カラーコピーなどに応用されています。

しかし、カラー印刷の場合、CMYの3色の網点(それぞれの色の点の集まり)のかけあわせで色を再現します。

そもそもが、CMYの3色の点の集まりなので、黒色に近づけることは出来ても黒に近い暗い茶色のような色になってしまい、忠実には再現できません。

そこで墨版といわれる黒:Bk(Black)をまぜることで再現しています。

これが、CMYKとなるわけです。


(図:日本色研事業株式会社 Home Pageより)

RGBやCMYK、みなさんも一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

 

色からの連想


人は色を目にしたとき、その色と記憶や経験をむすびつけて連想します。
では、それぞれの色からどのような連想がされるのでしょうか?


(R)
1)リンゴ 2)血 3)バラ 4)火 5)太陽 6)情熱 7)信号 8)口紅 9)ポスト 10)イチゴ 11)消防車 12)サクランボ 13)夕焼け 14)チューリップ 15)トマト 16)赤ちゃん 等

(YR)
1)ミカン 2)夕焼け 3)柿 4)太陽 5)炎 6)ジュース 7)紅葉 8)にんじん 9)びわ 10)暖かい 等

(Y)
1)レモン 2)バナナ 3)信号 4)ひまわり 5)卵 6)菊 7)注意 8)星 9)月 10)ちょうちょ 11)旗 12)菜の花 13)クレヨン 等
黄緑
(GY)
1)葉 2)草 3)芝生 4)野原 5)草原 6)木 7)キャベツ 8)レタス 9)メロン 10)芽 11)春 12)新緑 13)自然 14)森 15)牧場 16)山手線 等

(G)
1)葉 2)木 3)山 4)草 5)信号 6)スイカ 7)黒板 8)森 9)芝生 10)林 11)ピーマン 12)茶 13)きゅうり 14)緑のおばさん 等

(B)
1)空 2)海 3)水 4)湖 5)プール 6)川 7)信号 8)自然 9)冷たさ 10)さわやか 11)寒い 12)夏 13)クレヨン 14)瞳 等

(P)
1)ぶどう 2)すみれ 3)なす 4)着物 5)紫式部 6)藤の花 7)高貴 8)りんどう 9)桔梗 10)あやめ 11)グレープジュース 12)クレヨン 等

(W)
1)雪 2)雲 3)ウエディングドレス 4)紙 5)Yシャツ 6)牛乳 7)アイスクリーム 8)兎 9)清潔 10)純潔 11)純白 12)看護婦 13)白衣 14)天使 15)花嫁 16)病院 17)救急車 18)歯 19)ブラウス 20)下着 21)百合の花 22)ボール 23)白熊 等

(Gy)
1)ねずみ 2)雲 3)煙 4)スモッグ 5)道路 6)雨 7)空 8)コンクリート 9)粘土 10)瓦 11)冬 12)象 13)ビル 14)悲しさ 15)公害 16)くもり 17)暗い 等

(Bk)
1)髪 2)夜 3)墨 4)暗闇 5)学生服 6)目 7)ピアノ 8)タイヤ 9)鉛筆のしん 10)カラス 11)葬式 12)喪服 13)恐怖 14)靴 15)暗い 16)インク 17)かさ 18)悪魔 19)神秘的 20)アスファルト 等
ピンク
(Pk)
1)桃 2)桜 3)可愛い 4)春 5)少女 6)目 7)花 8)暖かい 9)赤ちゃん 10)柔か 11)ドレス 12)やさしい 13)ワンピース 等

(Br)
1)土 2)木 3)秋 4)枯葉 5)チョコレート 6)栗 7)紅葉 8)山 9)落ち葉 10)落ち着き 11)10円玉 12)外人 13)髪 14)机 等

(大井義雄・川崎秀昭「カラーコーディネーター入門 色彩」より)

色の連想の調査例は多くあります。
色を選ぶ場合は、具体的な連想から抽象的な連想をイメージするといいようです。

色系 色名 具体的連想 抽象的連想
無彩色系 雪、白紙、砂糖 潔白、清楚、清潔、衛生
灰色 雲、鼠、灰 陰鬱、寂莫、沈静、平凡
墨、炭、夜 暗黒、悲哀、厳粛、死
赤色系 火、血、太陽、赤旗 情熱、強烈、革命、危険
ピンク  

ばら、桃、頬紅

温情、幸福、愛、女性的
えんじ色 小豆 平凡、素朴、沈着
橙色系 蜜柑、オレンジ、柿 温情、陽気、快活、嫉妬
はだ色 肌、白粉 明快、平和、温和、甘味
かば色 れんが、赤土 堅実
赤茶色 土、チョコレート 剛健、堅実
らくだ色 らくだ、しゃつ 平凡、中性、素朴
褐色 剛健、硬さ、苦味
黄橙色系 黄橙 山吹の花、蜜柑 快活、光明、明快
こげ茶色 陽気
ベイジュ 枯草 平凡、中性
黄色系 レモン、月、菜の花 平和、光明、明快、活発、安全
うぐいす色 うぐいす 素朴、陰鬱、猜疑
オリーブ色 オリーブ 沈静、寂莫、汚濁
うす黄 クリーム 未熟、明快、平和
黄緑色系 黄緑 若葉、若草 希望、平和、青春、明快
暗黄緑 木の葉 憂鬱、沈静、絶望、苦味
草色 木の葉、草 憂鬱、陰気
緑色系 葉、草原 平和、希望、安全、新鮮
白緑 水、ろくしょう 希望、明快、清涼
うす緑 若葉、若草 青春、希望、平和
ふか緑 森林 深遠、陰気
青緑色系 青緑 深海 沈静、深遠、厳粛
水色 空、水、ガラス 冷静、爽快、清涼、淡泊、清浄
うす青緑 海、空 清浄、希望、沈静
暗青緑 神秘、理想、深遠
青色系 海、空 希望、悠久、清澄
空色 空、水 希望、清浄、平和、理想、清涼
あい色 深遠、沈静、希望
青紫色系 青紫 ききょう 高貴、気品
うす青紫 ききょう 高貴、優雅
紫色系 すみれ 高貴、優雅
うす紫 藤の花 明快、温情、女性的
赤紫色系 赤紫 牡丹 熱烈、優美
うす赤紫 桜、コスモス 優美、喜悦、甘美、女性的
暗紫 ぶどう 悲哀

(塚田敢「色彩の美学」より)

どうでしょう?
色から連想されるイメージがなんとなく分かるようになってきたのではないでしょうか。

 

イメージ語と色彩


次は、イメージから連想される色を考えましょう。

色からの連想とはまた少し違った結果になるようです。

イメージ 色  彩
高級な 金、銀、白、黒
上品な 白、黒、うすい青緑
陽気な 橙、黄、赤
にぎやかな 橙、黄、赤紫
激しい 赤、黄、橙
楽しい 黄、橙、水色
美しい クリーム色、うすい青緑、水色
甘い ピンク、クリーム色
あっさりした 白、カナリヤ色、水色
男性的 灰、紺、黒、暗い青緑
幸福な ピンク、クリーム色
低級な 橙、赤紫、うぐいす色
下品な 赤紫、橙
陰気な 暗灰、灰、カーキー色
さびしい 灰、青みの灰色、明るい灰
穏やかな 水色、クリーム色、うすい青
静かな うすい青紫、明るい灰、水色
汚い カーキー色、暗い灰、水色
にがい オリーブ色、暗い茶色、こい緑
くどい 赤紫、暗い赤紫、紫
女性的な ピンク、赤紫、クリーム色
不安な 灰、暗い灰、黒

(塚田敢「色彩の美学」より)

 

 

色のトーンによるイメージ

トーンとは

トーンとは、明度(色の明るさ)と、彩度(色の鮮やかさ)の複合概念といえるものです。

色相の同じ系列でも、明・暗、強・弱、濃・淡、浅・深の調子の違いがあります。

この色の調子の違いをトーンといいます。


(図:日本色研事業株式会社 Home Pageより)

トーンのイメージ

では、トーンの違いによるイメージを考えてみましょう。

 

イメージカラーに合ったエコバッグを探しましょう!

不織布バッグ

不織布のバッグは、色数の多いものでは40色展開されており、鮮やかな色やサイズが豊富なので、用途によって最適なバッグを選んでいただけます。

人気のある不織布バッグ

不織布A4フラットトート 不織布フラットショルダートート 不織布スクエアトート 不織布 ベーシックトート 75 A4縦

不織布バッグ一覧はこちらから

コットンバッグ・キャンバスバッグ

コットンバッグやキャンバスバッグは、
不織布ほど色数はありませんが、サイズや生地の厚さが豊富なので、
用途によって使い分けができ人気があります。

人気のあるコットンバッグ

A4コットンバッグ 【ナチュラル】 コットンバッグ(M) 【ナチュラル】 コットンバッグ(L) 【ナチュラル】 A4コットンバッグ

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人気のあるキャンバスバッグ

キャンバストート(M) 【ナチュラル】 キャンバストート(S) 【ナチュラル】 キャンバストート(S) ライトキャンバスバッグ(M)マチ付 【ナチュラル】

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まとめ


イメージに合った色のエコバッグを見つけることはできたでしょうか?

今回は、単体の色について考えてきましたが、色は組合せによってもイメージが変わってきます。

そんな色の配色(組合せ)については、またの機会に考えて見たいと思います。

<オリジナルエコバッグの配色とイメージ>

 

 

参考文献

日本色研事業株式会社 Home Page
URL:http://www.sikiken.co.jp/home.html

「カラーコーディネーター入門 色彩 改訂増補版」
著者:大井義雄・川崎秀昭
監修:一般財団法人 日本色彩研究所
発行:日本色研事業株式会社 発行

「色彩の美学」
著者:塚田敢
出版:紀伊國屋書店

 

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