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フェルト生地の歴史や特徴とは? お手入れのポイント

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こんにちは!エコバッグハウスです。

みなさんは「フェルト」と聞くと敷物や帽子やバッグなど様々な製品を思い浮かべると思います。
最近では羊毛からご自分で手作りされる方もいらっしゃいますね。

今回は、そのフェルト生地の歴史や特徴、お手入れの方法などを、ご紹介していきたいと思います。

 

 

フェルト生地の成り立ち

フェルトとは?

フェルトとは繊維を編んだり織ったりしないで、熱処理や機械的または科学的に繊維を絡めあわせ固めた布の総称です。
ほとんどのフェルトは羊毛など動物の毛を原料にしていますが、現在では化学繊維で作られたフェルトや先に織ってから縮めて固めた、「織りフェルト」といわれるものまでいくつかの種類があります。

いわゆる化学繊維でできている、不織布もフェルトの一種です。

フェルトの由来

フェルトとは「もみ固める」という意味を持つラテン語が語源だと言われています。

その歴史のはじまりは所説あり、いつから人類が使い始めたのかわからないくらい、古くから使われている生地だと言われています。

その中でも一番古いフェルトは紀元前900年頃の遺跡から発見されています。

日本に伝えられた最古のものは1200年ほど前に、中国から奈良の正倉院に送られたフェルトの絨毯です。

生地の作り方

ご家庭で羊毛フェルトシートを作るときの基本的な材料

・お湯
・洗剤(台所用、洗濯用、固形石鹸など)
・ビニール手袋かビニール袋
・巻きす
・ぼろタオルなど

フェルトは羊やウサギやラクダなど動物の毛を1層目は縦、2層目は横に並べるという事を交互に繰り返して自分の好みの厚みになるまで何層か重ねます。

石鹸などの洗剤を数滴入れたお湯をかけて、何度も何度もこすり合わせ摩擦することで圧力をかけ、繊維がお互いにからまり、圧縮されて動かなくなるという特徴を生かしてシート状の生地にしていきます。

ご家庭で作る場合はお湯の温度とこする回数がポイントです。

お湯の温度が低すぎると固まりません。
お風呂に入るときの温度くらいのお湯を使用しましょう。

また、こすり方も初めは手でやり、生地が落ち着いてきたら途中からは巻きすに巻いて何度何度も転がしましょう。

 

フェルト生地のメリット・デメリット

メリット

動物などの毛を織らずに圧縮して固めて生地にしているので切りっぱなしでもほつれないので小さなお子さんでも色々と加工しやすいです。
それ以外にも、動物の毛を使っているので保温性があり防音作用や衝撃の緩和にも優れています。

デメリット

もともと、摩擦に弱く縮みやすいという羊毛の性質を利用してつくられているので、その性質が残っています。
伸縮性に乏しく、引っ張りには弱いです。
また、強い力が加わると穴が開いてしまったりやぶれたりの原因になりますので気を付けましょう。

 

 

フェルト生地は様々なアイテムに使われている

フェルトは保温性があり防音作用や衝撃の緩和にも優れているという性質があるので、帽子やバッグ、敷物といった一般的な物だけではなく、音の吸収に優れているのでピアノのハンマーのカバーにも使用されています。

また、モンゴルの遊牧民のゲルと呼ばれるテントや敷物はフェルトからできているものが多いです。

敷物などの大きな物から髪留めのパーツなど小さな物まで、私たちの身近なものからあまり目につかないものまで実に様々な用途に使用されています。

 

フェルト生地のお手入れ方法

フェルトは一般的には洗えないイメージがありますが、実は洗えるものと洗えないものがあります。

ポリエステルなど化学繊維でできたフェルトは「洗えるフェルト」として販売されています。
不織布なども洗濯しても大丈夫です。

洗濯時の注意点

羊毛製品は少しの摩擦でも縮んでしまいます。
羊毛の表面はうろこ状になっていてこれが水を含むと、うろこが開いたようになるので、その結果少しの摩擦で繊維同士が絡みやすくなりどんどん固まっていきます。

洗濯機を使用して強い力がかかると、すでにフェルト化されたものでも、ますますフェルト化してしまい固く縮んでしまいます。

強い力が加わった部分にはほつれや破れが起きやすくなるのでやさしく洗いまししょう。

洗濯機は強い力がかかるので基本的には手洗いをお勧めします。

手洗いする方法

手洗いに必要なもの

・洗い桶
・おしゃれ着洗い用の洗剤
・タオル

手洗いする際の手順

① 洗い桶に水を入れおしゃれ着用の洗剤を適量入れます。
② 洗いたいものを桶に入れます。
③ 桶の中で優しく押し洗いし、何度か繰り返します。
④ タオルの上に洗濯物を置き、水分を取ります。(タオルドライ)
⑤ 水分が取れたらそっと叩いて形を整え、「平干し」します。

 

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まとめ

いかがでしたでしょう。

ハンドメイド作品やバッグなど小物に使われているイメージが強いフェルトですが、その歴史と特徴などおわかりいただけたでしょうか?

このブログを参考にしていただき、少しでもお役にたてれば幸いです。

 

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