こんにちは!エコバッグハウスです。
みなさんは「版下」とはどういうものかご存知でしょうか?
今回は版下とは本来どういうものか?移り変わる印刷工程の昔と今などをご紹介していきたいと思います。
版下とは
印刷を行うもとになる原版
版下は「はんした」と読み、印刷する時の製版を行うための元になる原稿のことです。
以前は白くやや厚めのケント紙やアート紙などの台紙に出力した図版や写植文字やロゴなど部品を張り込んで作っていました。罫線やトンボも記入します。
現在では手作業ではなくパソコンで作業する方法が主流となっています。
基本的な工程
印刷の基本的な工程
1.プリプレス工程:原稿の企画、編集、デザイン→原版作成(版下、製版、刷版)
↓
2.プレス工程:印刷
↓
3.ポストプレス工程:加工(製本、折りなど)
版下の昔と今
かつては手作業で切り貼り
版下とはもともとは浮世絵などの版木を彫るための下絵のことでその下絵を裏返して木版などに張り付けて彫っていたので薄手の紙に黒一色で文字や絵を書いていました。
アナログ製版時代の「版下」とはあらかじめ方眼が印刷された印刷用の専用台紙に烏口やロットリングペンでトンボやレイアウトに必要な罫線やあたり線を引き、図版や写植文字を出力した印画紙や絵などを手作業で切り張りして作っていました。
DTP全盛時代ではデータを直接フィルムへ出力
DTPとはDesk Top Publishing(デスクトップパブリッシング)の略で、日本語では「卓上出版」や「机上出版」と呼ばれています。
DTPがなかった時は印刷物を作る時に版下や製版、印刷などたくさんの工程を手分けしてそれぞれの専門家が行っていましたので多くの時間と人の手が必要でしたが、DTPでは一人で手軽にパソコンを使ってその作業ができるようになりました。
しかも、DTPでは版下作成そのものを行わず、レイアウトデーターから直接フィルムや刷版に出力する方法が一般的です。
オンデマンド印刷などは版下も不要
オンデマンド印刷とは印刷を即時にすることを言います。
オンデマンドとは「要求(demand)に応じて」という意味でそもそも印刷様式そのものを指しているのではなくオンデマンドな印刷という事で、つまり「必要に応じて欲しいときに欲しいだけの部数を印刷」しますということです。
オンデマンド印刷では作りたい人が自分のパソコンで作成したものをそのまま、本や印刷物として作れるので、印刷屋さんは版を作る必要がないので「版下」自体がなくなり手軽に印刷できるようになりました。
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まとめ
いかがでしたでしょう。
版下とは本来どういうものだったか、おわかりいただけましたでしょうか?
意味は時代によって変化していきましたが、「版下」という言葉が残り、また製版作業には職人の技術が受け継がれていますね。
このブログが少しでも参考になれば幸いです。