こんにちは!エコバッグハウスです。
ジュートを使った製品といえば、夏のバッグやサンダルといったファッションアイテムを思い浮かべませんか?
サンダルやバッグにジュートが部分使いされているだけでも、とても涼しげな印象になりますね。
ジュート(jute)は、同じ天然素材でも綿と比べると少しチクチクとした感じがし、手触りが違いいます。
そして、ファッションアイテム以外にもロープやコーヒー豆が入った大きな麻袋などのさまざまな製品に使用されています。
今回は、ジュートとはどのような繊維なのかを、ご紹介していきたいと思います。
ジュートとは?
ジュートは麻の一種・麻にも種類がある
麻には種類がいくつかあり、ジュートはその麻の一種です。
そして、麻の種類を分けると以下のようになります。
・アマ科:リネン
・イラクサ科:ラミー
・アサ科:ヘンプ
・リュウゼツラン科:サイザル麻
・アオイ科:ケナフ
・シナノキ(田麻)科:ジュート
いずれも植物の茎から繊維を搾取し、加工・生産されています。
ジュートは黄麻という繊維から作られる
ジュートは、黄麻 (コウマ)という繊維から作られています。
シナノキ(田麻)科に属し、原産地や国により、呼び方が異なりますが、インド産はインド麻、バングラデシュ産であればジュート、中国では黄麻 (コウマ)と呼ばれています。
また、学名は Corchorus Capsularis, L.です。
バングラデシュではジュート産業が盛んで、生産量・輸出量共に世界トップクラスです。
また、健康にも良いと注目されているモロヘイヤの茎からもジュートが取れますが、繊維が短いために品質があまり良くないといわれています。
熱帯、亜熱帯で栽培されている
ジュートは、熱帯地方や亜熱帯地方で栽培され、主な産地としては、インド、バングラデシュが挙げられます。
ジュートの栽培条件としては高温多湿・湿潤な土壌が必要となり、また、繊維は茎からとり、水に浸しながら醗酵させます。
そのため、ジュート繊維を生産するには水が大量に必要となることがわかります。
また、ジュートといえば通常、黄褐色ですが、優良品となれば光沢のある白色をしています。
そして、ジュートは、種を撒いてから3~4ヶ月程で長いものになると3mほどに成長し、花を咲かせて丸い実をつけます。
また、収穫の時期により繊維の質が変わり、花が落ちる頃がもっとも繊維の質が良い時期となります。
ジュートは通常、2月~5月に種まきをして6月~9月に収穫されます。
ジュート素材の特徴
ジュート素材には、どのような特徴があるのでしょうか。ジュート素材の主な特徴についてご紹介します。
丈夫で保温性が高い
ジュートは繊維に弾力性はないのですが、通気性や水分の吸収性に富んでいることが特徴で、特に暑い夏に最適な繊維といえます。
また、耐久性も備え、毛羽があるため保湿性も高く暖かいということからジュートを使用したラグなどは、冬も快適に利用できます。
環境に優しい
ジュートは繊維を作る際に大量の水を必要とすることを前述でご紹介しましたが、ジュート繊維を作る工程で出る水を含んだ廃棄物は、地球環境を汚染することなく土に還されます。
また、不要になったジュート製品は、焼却処分をする際にも有害物質を出しません。
そして、土に埋めてもバクテリアが完全に分解してくれるため、環境にとても優しい繊維です。
ジュートが使用されているアイテム
ジュートを使ったアイテムは、バッグやサンダルなどのファッションに関するものをまず思い浮かべますが、その他にジュートを使った製品・アイテムにはどのようなものがあるのでしょうか。
バッグ、カーペットの裏地、導火線などに使われる
ジュートは、さまざまな製品に使われていますが、主なジュート製品を以下にご紹介します。
・糸:導火線、荷作り用ひも、電線、畳表糸、結束ひも、カーペット用糸など
・布:カーペットの裏地(基布)、椅子の下張り、壁紙クロスなど
・袋:米や麦、大豆、コーヒー豆などの輸出・輸送用の袋、エコバッグ・ショッピングバッグなど
・その他:土のう、テーブルクロス、シューズ、刺繍用基布、ペット用品など
ジュートは、耐久性や通気性、吸水性、保温性といった特徴を活かして、幅広い製品に使用されています。
毛羽のあるジュートは火薬の抱合性に優れていることから導火線に最適な繊維です。
また、保温性があることからカーペットの裏地としても優れていて、環境に優しく、耐久性もあり、エコバッグにも使用されています。
ジュート・麻素材を使用したオススメのエコバッグ
![]() ・ジュートコットントート(S) 【ナチュラルベージュ】 |
![]() ・ジュートコットントート(M) 【ナチュラルベージュ】 |
![]() ・ジュートコットントート(L) 【ナチュラルベージュ】 |
![]() ・コットンリネンひも付たっぷりトート 【ナチュラルベージュ】 |
まとめ
いかがでしたでしょう。
ジュートは自然環境に優しく、その特徴を活かしてエコバッグやシューズ、防災用品、壁紙など多岐に渡る用途で大活躍している繊維です。
そして、夏向きの繊維というイメージがありましたが、保温性・耐久性があることからカーペットやラグにも使われ、冬場も暖かく過ごすことができます。
また、ジュートが持つ独特な風合いから、大きなジュート製の袋をDIYでリメイクし、インテリアとして利用でき、自然に優しい繊維ですので、エコバッグにもぴったりです。
このようにさまざまな利用方法があるジュート。
皆さんも用途に合わせて、いろいろなジュート製品を使ってみてください。
このブログが少しでも参考になれば幸いです。