こんにちは!エコバッグハウスです。
今回は、デニムの使用時の注意点と縮ませずに乾かす方法を、ご紹介していきたいと思います。
目次
本題に入る前に・・・
あなたはデニム(ジーンズ)をどれくらいのペースで洗濯しますか?
洗濯するタイミングは、それぞれの判断があるので言い切れるものではないのですが、ある方の意見、考え方をもとにして進めていきたいと思います。
その方とはデニムブランドリゾルトのデザイナー 林 芳享(はやしよしゆき)氏。
レプリカデニムを流行させたドゥニームのデザイナーとして活躍したのち、自身の目指すジーンズを作るために独立、リゾルトを立ち上げたデニム界では『神様』と言われている人です。
ジーンズの洗濯に関して彼が言うのは『普通に洗濯して、乾燥機にかける。』ということです。
というのも、彼が理想とするジーンズとはアメリカ人が日常着として使っているもの。学生であればそれ学校に行き、大人であれば帰宅後、または休日に使うもの。決して特別なものではなく生活に根付いたもの、だと言います。
そうした生活の中で、普通に洗濯し、乾かして、また履く、これを繰り返すことで、持ち主にそったジーンズが出来上がる、と言っています(彼は大阪出身なので、関西弁です。)
では普通というタイミングはいつなのか?
同じジーンズを二日に一度着用して、1週間経過したら洗う、つまり3回程度履いたら洗うことを薦めています。もちろん、季節によって汚れる程度がかわりますので、あくまで目安ということ。洗剤もあまり気にしない(漂白効果含むはNG)ようです。そして乾燥機に入れる(林流にいうと、放り込む!)
このルーティンの背景にあるのが、林流のフィッティングです。
リゾルトのジーンズは1960年代のリーバイス501がモデルになっていて、デニム生地自体が履くことで伸び、洗うことで戻るという特性があります。ですから、少しきつめのサイズを選び、ヒップが治まる状態でサイズを確定します。
履いているうちに伸びてくるので洗う、洗うと縮み、乾燥機に放り込むと元の状態に戻る。
これを繰り返すことで、色がぬけ、生地も(いい意味で)劣化して、こなれたジーンズが出来ると言っています。
ジーンズの取り扱いについては、様々な思い入れや、ややカルトに近い解釈もあるので定義づけすることは難しいので、ここでは『普通に洗う』『乾燥機に放り込む』ことを前提に進めていきます。
[参考] リゾルト http://www.resolute.jp/
デニムは乾燥機にかけても大丈夫?
乾燥機にかけることは可能!
前書きが長くなりましたが『乾燥機にかける』は可能か、否か。・・・結論、可能です。
林氏が乾燥機を使うのは、60年代のアメリカでのライフスタイルに倣ったものです。ですから必須事項ではありません。乾燥機を好まない、という方であれば太陽光のもとで自然乾燥も問題ありません。
ひとつ注意したいのは、素材です。C100つまりコットン(綿)100%のジーンズであれば乾燥機使用は可能ですが、昨今のストレッチ素材のモノには乾燥機に向かないものがあります。
購入時点で、よく確認してください。
初めて洗浄する場合、色落ちするなど布への負担が大きいため、乾燥機の利用は控える?
色落ち防止加工したものや、すでに洗いがかかった状態(5年落ちなど)、また古着で購入した場合を除き、ジーンズは色落ちします。
ワンウォッシュデニムと言われる、縫製時に必要な糊を落としただけのデニムなら確実に色落ちします。ですから、そのまま乾燥機に放り込むと他の衣類などに色移りします。
そこで色が移っても目立たない、問題のないものと一緒に乾燥機に入れましょう。クッション代わりになってくれるので、バスタオルなど厚手のモノであれば乾燥機の壁に当たってデニム生地が劣化することも避けられます。
コインランドリーの乾燥機を使う
これは、変な色落ちを避けるためです。
家庭の乾燥機は容量が小さいため、衣類と機材のすき間が十分ではありません。このまま乾燥機を回していると機材に触れる回数が増え、または同じ場所が何度もこすれてしまうことがあります。すると、望ましくない場所がこすれて、色が抜けてしまうという残念な事態が起こるのです。
これは洗濯時点も同じことが言えます。ゆったりとした状態でジーンズが上手に泳ぐように洗ってあげることも気を付けたいととこです。
なのでジーパンは容量の大きいコインランドリーで洗い、乾燥機に放り込む!
最近は個性的なコインランドリーが増えています。家族のジーンズはまとめてコインランドリーというのも楽しそうです。
デニムを縮ませずに乾燥させるには?
デニム生地は洗濯段階でも(水を通すと)縮みます。さらに乾燥する段階でも縮みます。自然乾燥でも縮むので、元のサイズに戻るという理解が正しいと思います。
乾燥機は熱風で乾かすため、一気に縮みます。縮む程度を和らげたいのであれば、乾燥機は短い時間とし、あとは自然乾燥に任せるようにしましょう。
デニムを乾燥機にかける際の適切な時間とは?
20分〜30分程度
デニムの縮みを少なくしたい、避けたいのであれば20~30分が目安です。生乾き状態なのであとは自然乾燥で仕上げます。
あえて縮ませたい場合は、50分程度など、長めにかける
リゾルトの林流乾燥機の時間も50分となっています。縮ませるというよりも、元の状態に戻すということ。
きつめのフィット感に戻るのですが、デニム生地自体がやわらくなっているのでキュウクツな感じはじきに解消します。
尾道デニムププロジェクトの紹介
ジャパンデニムの発祥の地、現在もデニム工場が多い尾道から発信される興味深い動きが『尾道デニムプロジェクト』です。
リゾルトと共同で進められている事業ですが、中古ジーンズの販売です。
しかし、スキームがユニークです。
新品のリゾルトを2本、尾道で暮らす人に貸与します。農業・漁業・保育士・主婦・住職など、様々な職種の方に渡し、1種間履いたらプロジェクトが回収して洗濯~乾燥して1週間後に持ち主に返します。そして、この期間に履いていたもう一本を回収して洗濯~乾燥。これを一定期間繰り返します。
その職業、個人ならではの色のヌケや劣化がジーンズならではの味わいに変化していきます。
プロジェクトが状態を把握して、このジーンズを販売するのです。
古着屋にあるものとは違い、尾道で生まれたジーンズが、尾道の人々と風土によって育てられた中古ジーンズ。中古品といっても、履き始めはぬるま湯で糊落としから始め、洗濯~乾燥、時には修理までプロジェクトが関わった、プロ仕様の中古ジーンズなので状態は問題ありません。
レングスなど、サイズさえ合えば買ったその段階から肌馴染みのいい一本が手に入ります。
NHKなどで新しい地域おこしサンプルとして取り上げられ、SNSなどで広がり全国・全世界から訪れる人が増えています。
[参考] 尾道デニムプロジェクト http://www.onomichidenim.com/
デニムの選び方
デニム生地の違い
プロジェクトがリゾルトのジーンズを使うのは、生地のつくりにあるようです。これは林氏も行っていますが、洗濯や乾燥機で生地が傷む、腰が弱くなるのは生地の打ち込みが弱いためだそうです。
経年による劣化はいたし方ないですが、本来のデニム生地は洗濯を繰りかえし、自然乾燥でも乾燥機を使っても丈夫できている。すぐに弱るのは生地自体の問題だと言います。
自然乾燥派?乾燥機派?
良く晴れた日にジーンズを洗い、庭に干す。日向のニオイがする洗濯ものを取り込むのは気持ちのいい作業です。
しかし天候や居住環境のために、そういった気分も味わいづらい。となればジーンズに限らず乾燥機を利用するのは利便性や効率という点からも必然とも言えそうです。
デニム素材のおすすめエコバッグ
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まとめ
洗濯や乾燥機でも形状や品質の変化が少ない、良質な衣類を選ぶ目が求められます。これも、センスの良し悪しにつながるようです。
価格やブランド名に惑わされず、長く付き合える自身の定番を見つけることが大切です。
このブログが少しでも参考になれば幸いです。