こんにちは!エコバッグハウスです。
ドイツは環境先進大国としても有名であり、世界的に見てもレベルの高い地球環境保護のための政策を推進しています。日本と同じく車大国でありながら、環境保護先進国と呼ばれるドイツは、日本とどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、ドイツが行っている取り組みと日本との違いについて、ご紹介していきたいと思います。
ドイツの環境への取り組み
ドイツの基本法の中では「次世代のために自然を守る責任がある」ことがうたわれており、環境保護への取り組みを行うことが明記されています。
そのため、環境税という石油や電力に対する課税を行い、その税収を年金へ充当しています。また、法律により電力事業者へ再生可能エネルギーの買い取りを義務付けるなど、国を挙げて環境問題へ取り組んでいます。
「Nord Stream1」と名付けられたパイプを通してロシアからガスを輸入しており、石油に依存しないようになっています。
さらに、石炭・石油といった温暖化に影響があるとされる既存エネルギーから、太陽光・風力・地熱などの再生可能エネルギーへの移行を積極的に行っている上、プラスチック製包装材の削減・リサイクルのシステムも構築されています。
ドイツは、大気汚染に対する仕組みも盛り込んだ循環型社会を構築している国なのです。
屋上緑化運動
まず、ドイツでは1960年代という早い時期から、建物の屋上緑化が普及し始めました。1975年には「FLL」と呼ばれる街づくりにおける屋上緑化に関するガイドラインを定め、1983年~90年代になると緑化に対する助成金も交付しています。
そのため、現在ドイツの屋上緑化面積は年々増加しており、日本が毎年50~60万平方メートルの増加量なのに対して、ドイツではその20倍に相当する1000万平方メートルも増え続けているとされています。
ドイツではさまざまな都市緑化運動の一環として、「緑地を使用して建物を建てる場合、その緑地を別で補わなくてはならない」というように建築法で定められています。
環境都市フライブルクの取り組み
ドイツ南西に位置する都市、フライブルクは都市を挙げて環境保護を推進している都市です。観光都市でありながら環境首都と呼ばれるほど、極めて先進的な環境保護への取り組みを導入しています。
代表的な例が大胆な交通政策です。フライブルクは市内への自動車の乗り入れを規制し、代わりに公共の交通機関を拡充しました。住民に対しては、全ての地域で使える交通機関の定期券を発行する一方で、買い物客など市外からの訪問者には駅の近くに駐車場を整備したのです。逆に、市内の駐車料金を高くすることにより、市内中心部でのマイカーの利用率を減らすことに成功しています。
スタジアムの屋根をソーラーパネル化し、その株主を募集する取り組みや風力発電の設置に市民の出資を募るなど、まさに官民一体となって環境問題に取り組んでいる都市なのです。
更に、これらの取り組みに対してEOF解析を用いての研究も盛んにおこなわれています。
フライブルク市の中でも、ヴォーバン地区はその運動をけん引している地区です。購入した土地に駐車場を設置できない「カーポートフリー」をはじめ、特に緑化に関しては意識の高い地区です。このヴォーバン地区では地上1メートル以上あり、幹の周囲が80cmを超えている樹木は条例により切ることができないよう制限されています。
また、角度が10度以下の平たい屋根には屋上緑化が義務化されており、地区を走る路面電車の軌道上はすべて緑化されています。これは、樹木の保存を行い、緑化を進めるのはもちろんですが、ヒートアイランド現象の対策などさまざまなメリットがあるのです。
ドイツの環境教育と環境政策
環境教育
ドイツは環境教育にも取り組んでいます。バイエルン州では、1990年から学校の教育方針に「自然と環境に対する責任感を身につける」という指針が追加されているほど。
また、自然体験の推進としてドイツ各地には「森の学校」と呼ばれるエコセンターが設置されています。そこでは自然観察などのイベントが開かれており、子供たちが体全体で自然を体感する環境学習のためのプログラムが実施されているのです。
環境政策
ドイツはリサイクルの意識がとても高い国です。日本のリサイクル率の割合は19%、アメリカでも35%なのに比べ、ドイツのリサイクル率は65%と驚きの数字です。このリサイクル率の高さには理由があります。
代表的なのが、リサイクルを促すための「プファンド」というデジポットの制度です。これは容器入りの飲料を購入する際、商品代とは別に保障金を支払わなければならないという制度です。飲み終わった後で容器を返却すればお金が返ってくるのですが、ペットボトル・缶では25セント、ガラス瓶であれば8セントと馬鹿にならない金額が返ってくるのです。
さらに、ドイツには4コンテナーシステムと呼ばれる独自のリサイクルシステムがあります。これは黄色・青・茶・グレーの4色のコンテナを使ってリサイクルを行う仕組みで、グレーのコンテナにだけゴミを入れることが出来るという独特なシステムです。
こういった細かな環境政策がリサイクルの意識、ひいては環境問題への意識をさらに強くしているといえるでしょう。
環境に配慮したエコマーク付きのエコバッグ
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まとめ
ドイツは環境問題に対してとても積極的に取り組んでいる国です。日本も、環境問題に対して積極的でないとはいえません。しかし、決定的な違いは国民・市民の意識の違いであるといえます。日本の場合は政府が決めたからやる、やらなければならないという風潮があります。ドイツでは、国民が進んで環境問題に対する理解を深めて取り組んでいるからこそ、環境先進国と呼ばれているのです。
ペットボトルの分別などは、今からでもできることです。環境への関心を高めて小さなことから取り組んでいけば、いずれ日本も環境先進国と呼ばれるようになるのではないでしょうか。
このブログが少しでも参考になれば幸いです。
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