フェルトバッグについて
フェルト素材について
フェルトとは、ヒツジやラクダなど動物の毛を薄く板状に圧縮して作るシート製品の総称です。
羊毛などの繊維を集め、石鹸やソーダなどの温液で濡らし、長時間たたいたり、もんだりすると繊維が絡み合います。
この現象をフェルディングといい、得られた繊維の集合体をフェルトといいます。
また、フェルトとは、「もみ固める」という意味のラテン語が語源といわれています。
ほとんどのフェルトは羊毛など動物の毛を原料としていますが、現在では化学繊維で作られたフェルトや、先に織ってから絡めた「織りフェルト」といわれるものまで、いくつかの種類があります。
化学繊維でできている「不織布」もフェルトの一種です。
詳細は 不織布素材 をご参照ください。
フェルトと不織布の違いを簡単に言えば、フェルトは繊維自体を絡ませて布状にしたもので、不織布は繊維自体を接着剤により結合させたものということになるでしょうか。
フェルトの歴史は諸説あるため、いつから人類が使い始めたのか分からないくらい古くから使われている生地です。
今現在最も古いフェルトは紀元前900年頃の遺跡から発見されています。
日本に伝えられた最古のものは、1200年ほど前に中国から奈良の正倉院に送られたフェルトの絨毯と言われています。
フェルトは保温性があり防音作用や衝撃の緩和にも優れていますので、帽子やバッグなどの一般的な小物の他、音の吸収に優れているのでピアノのハンマーカバーにも使用されています。
また、モンゴルの遊牧民のゲルと呼ばれるテントの敷物はフェルトからできているものが多いようです。
最近では羊毛フェルトで小物を作られる方も増えているように、手作り小物からバッグや髪留めなどのファッションアイテム、敷物といった大きな物にまでさまざまな用途で使われています。
フェルトの基本的な縫い方などについてもブログで説明していますので興味のある方はご覧ください。
● エコバッグハウス ブログ 「フェルトの基本的な縫い方って?生地の特徴から糸の留め方まで」
フェルト素材のメリット
織らずに圧縮して固めて生地にしていますので、切りっぱなしでもほつれてきません。
女性の方は子どもの頃にフェルトでマスコットなどを作られたことがある方も多いのではないでしょうか。
そのようにフェルトは小さなお子様にも扱いやすい素材です。
動物の毛などを使っていますので、断熱、保温、クッション性に優れているということがフェルトの大きなメリットでしょう。
フェルト素材のデメリット
引っ張る力や摩擦力に対する抵抗力が低いということが大きなデメリットだと思います。
もともと摩擦に弱く縮みやすい羊毛の性質を利用して作られているので仕方ないことではありますが...伸縮性には乏しいです。
また強い力が加わると穴が開いたり破れたりするおそれが高いので、取扱いには注意をしてください。
フェルト素材のお手入れ方法
羊毛製品は少しの摩擦でも縮んでしまいますので洗濯の際には注意が必要です。
最近では洗濯可能なフェルト商品も出回っていますが、洗濯する際には必ず洗濯表示を確認してください。
強い力が加わると、破れたりする原因ともなりますので、基本的には手洗いをおすすめします。
優しく押し洗いをし、洗い終わったらすぐに水気をとりましょう。
乾いたタオルの上で優しく押しながら水分を取る方法をおすすめします。
干す際には、形を整えた状態で平置きし、陰干ししてください。
フェルト素材への印刷について
生地表面が毛羽立っていますので、細かい表現には不向きです。
インクののりがあまりよくありませんので、ベタ印刷にも不向きです。
デザインをお考えの際にはご留意ください。
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